なぜカレーは健康食なのか。!!
カレーの主原料はなんでしょう?!そう、スパイスですね。カレーは具以外はスパイスのかたまりなのです。
ターメリック、レットペパー、シナモン、コリアンダー、ナツメグ、これらは漢字で言い換えることができるのです。
漢字?。スパイスという響きとはまったく無縁な漢字?そうなんですこれらすべて漢字に直すと
鬱金(うこん)、蕃椒(ばんしょう)、桂皮(けいひ)、胡ずい子(こずいし)、肉豆く(にくずく)と言い換えられるのです。(注:ひらがなの所はむずかしい漢字の為、表示されませんでした)
ピンッときましたか?これらはすべて漢方薬の原料である生薬なのです。生薬とは、人体の中に入って生き物の用に働く薬という意味を持っています。
そもそも「カレー」ってなんなのでしょう?。広辞苑で調べるとカレー[curry]
(1)カレー粉に同じ。
(2)カレー粉を用いて作った料理。特にカレーライスのソース。
(3)「カレー・ライス」「ライス・カレー」の略。
[カレー粉]
黄褐色で粉末状の、辛みの強い混合香辛料。ウコン、コエンドロ、コショウ、ショウガ、トウガラシ、カラシ、オールスパイス、チョウジなどの多種の香辛料を配合して作る。インドが主産地。カレー。カリー。
カレーライス[curry and rice ;curried rice]
肉・野菜などをカレーの風味をつけて煮込み、飯の上にかけた料理。
本来インドの料理であるカレーが、日本独自の料理として定着したもの。ライスカレー。とありました。
しかし上記は日本人が独自に意味づけたものらしく、実はインドでは料理を表す「カレー」という言葉はないのだそうです。
カレーは寝て待て。
ネットでこんな一文を見つけた。「一晩寝かせたカレーってなんであんなに美味しいのでしょう?
なんかコクがでて熟成されてるって感じがしますよね。」
私も同意見です。ただ、「なんかコクがでて」。
なぜコクがでるの?
「熟成されてるって感じ」。熟成とはなんだ?。
と感じましたので私なりに調べてみました。
たしかにできたてのカレーと一晩おいたカレーの味は格段に違います。一晩おくと調理もしていないのになぜ味の濃さがうまれてくるのか?
その正体はカレーソースの中に含まれるうまみ成分のグルタミン酸や糖分が増えている為だそうです。
江崎グリコがカレールーをいれず野菜と肉の煮汁でグルタミン酸の量を調査した結果が以下。
加熱調理直後、(100グラムあたり)22ミリグラム、一晩置いたもの(100グラムあたり)38ミリグラム約1.7倍である。
うまみ成分が1.7倍増えるということは単純に考えて1.7倍美味しくなるということである。
今回はそのカレー粉を自家製で作って見ましょう!下記に紹介しているカレー粉の作り方はいわゆる一般的な調合です。
慣れてくるとこの調合を基本に何が足りないとか、これを入れてみようとか自分なりの形が作ってみたくなるはずです。スパイスの味を確認する、また再認識するにはすごくいい経験になりますので、是非あなたのこだわりの調合方法を見つけてください。
(材料)
クミン(ホール)小さじ2
マスタード(ホール)小さじ1
コリアンダー(ホール)大さじ2
ブラックペパー(ホール) 小さじ2
クローブ(ホール) 小さじ1
ジンジャー(パウダー) 小さじ0.5
ターメリック(パウダー) 大さじ1
赤唐辛子 4本
※ホール(原型のもの)、パウダー(粉末状)
正確には種状のものはシードと言いますが
ここでは分かりやすく2つで表現します
1.赤唐辛子の種を取り除く
2.フライパンを中火にかけ、クミン(ホール)、コリアンダー(ホール)
ブラックペパー(ホール)、マスタード(ホール)、クローブ(ホール)を
入れて焦げないよう丁寧に炒っていきます。
3.赤唐辛子をいれさらに炒ります。
4.においが香ばしく立ってきたらジンジャー(パウダー)、ターメリック(パウダー)を
いれて軽く炒ります。
5.火からおろし粗熱がとれたらすり鉢いれ棒でついてパウダー状になったら完成
すぐ使用できますが、できれば時間をおいて熟成するのを待てばより一層の香りと味が楽しめます!
スタータースパイスとは?。
この存在、使い方を知って随分とカレーのできばえが変わったので参考ししてみて下さい。そもそもスタータースパイスと言われるくらいなのでまず最初に使うスパイスの事です。それでは、なんの為に使うのか?
ずばり香りです。この作業をすることにより最終的な香りがかなり違います。最初に使う理由は油に香りと成分を移すためなのです。スパイスの成分は水より油に溶けやすいのでスパイスの香りを油に移してそれから具に移すという工程をとっていきます。
ここで一番気をつけないといけないことは火加減です。スパイスを焦がしてしまってはだいなしになってしまいます。この理由からスタータースパイスはパウダー(粉状)よりホール(固形状)、シード(種状)を使う場合が多いようです。スタータースパイスとしてよく使われるスパイスはこれだけあります。クミン、クローブ、マスタード、シナモン、カルダモン、ローリエ
香り付けなんていったところで分かりにくいかも知れませんが1回油をしき火をかけた鍋にクミンをいれて、こがさないように煎ってみて下さい。
そこは台所ではなく厨房という空間に変わるはずです。
その油を使いあめたまを作ると最高のあめたまが出来上がります。それ以上にあめたまを作る工程がこの香りのおかげで苦ではなくなります。私にとってはこれが一番でかいかも。。。